第17章 主張する首筋。
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「……あ、昨日のお菓子、持ってくから
みんなで部活終わった後食べよう」
「お!ポテチ!!食べる〜!!!」
簡単にメンタル回復する人で良かった。
とりあえず、目立たなくはなったから
2人で学校に向かう。
その間も、手を繋ぐ。
昨日の今日だけど、やっぱり恥ずかしい。
思わず下を向いてしまう。
「ん〜?まお、恥ずかしいの?」
「…まあ、うん」
「顔赤いもんなー!可愛い!」
全く、照れさせるのが上手な人だ。
顔が熱い。多分、真っ赤だ。
そんなの御構い無しに、彼は私の
手を引いてずんずんと進んでいく。
特別、ベラベラ喋るわけでは無いけど
心地いい気持ちですぐ学校に着く。
「お!?木兎〜!まお!おはよう!
てか朝から見せつけんなよな〜!?」
「小見やん!おはよー!いいだろー!」
「……おはよう小見くん」
まさか、部活の人に見られてしまうとは。
恥ずかしすぎて素っ気ない態度を取ってしまう。
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