第16章 高揚。
.
「光太郎、っ、…好き」
自分から好意的な言葉って言ったことが
無いからか、とても恥ずかしい。
消えるくらい小さな声だったけど
光太郎の耳にはちゃんと届いたみたい。
「ホンット、可愛いかよ」
そう言いながら首筋にキスを落とされる。
と、思ったらピリっと痛みが走る。
「……コレ、見えないところ?」
「んぇ?見えるとこじゃダメだった?」
「……さすがに、ねえ?」
「俺のだって、皆にわからせたいじゃん?」
光太郎って思ったよりも独占欲が
あるのだろうか?
結構、昨日からそういう事が多い。
心地いいキスマークもあるのか。
彼が教えてくれる事は優しさで
溢れてる気がする。
「てか、超ぬるぬるなんだけど。
えっちだなーまお、すっげえ興奮する」
「…っあ♡言わないで、♡」
意図も簡単に、さっきまで自分が触れていた
場所が少し激しめに触れられる。
もう私のイイところが分かるかの様に
的確に指の腹で抉ってきた。
.