第1章 私の気持ち、あなたの気持ち
TAKUTO「ちょっと休憩しよっか」
しばらく練習した後、TAKUTOのひと声で私達は休憩をする為、スタジオから出た。
?「おっ、休憩?」
スタジオから出た私達に声をかけてきた人の方に顔を向ける。
Ruuna「あっ、宏光さん!」
宏光さんは持っていた缶コーヒーを置き、ニコッと笑った。
TAKUTO「北山先輩、お久しぶりです。この間のLIVEはありがとうございました。」
宏光「おう。TAKUTOは相変わらずイケメンだなぁ〜!ははは」
TAKUTO「いやいや、北山先輩には敵わないです」
ITSUKI「北山先輩、今日はどうしてここに?今、ツアー中ですよねぇ?」
宏光「ツアー中だよ。俺だけ別の仕事で早めに来たんだけど、思ったより早く終わってさ。で、この辺ぶらぶらしてたら懐かしくて思わず入ったわけ(笑)」
YU-KI「何という偶然(笑)そういえばこっちでのコンサートって、明後日からですよね?」
宏光「うん」
YU-KI「俺達明日、ここでLIVEなんですけど、もし時間あったら見に来てもらえませんか?」
宏光「明日?明日はリハだけだから大丈夫だと思うよ」
KOUTA「マジっすか!じゃ、じゃあ、一緒に宮田さんも連れて来てもらえますか?」
KOUTAはバンドとアニメが大好きで、キスマイ宮田さんは俺の師匠だぁーって言ってるくらい、尊敬してるらしい(汗)
宏光「宮田?あいつKOUTAの事気に入ってるから、言ったら来ると思うよ」
KOUTAは目をキラキラさせ、気合を入れた。
Ruuna「明日が益々楽しみになってきたね!みんながんばろうね!」
私が握りこぶしを前に突き出すと、みんなも同じ様に握りこぶしを前に突き出した。
LIVE前に必ずやる、メンバー全員で気合を入れるポーズ。
『『おー!!』』
その様子を優しい顔で見つめる宏光さん。
涼「青春だなぁー」
宏光「確かに………若いっていいっすねぇ(笑)」
涼「なに年寄りみたいな事言ってんだよ。お前もまだまだ頑張っていかないとだろ?」
宏光「もちろん!まだ負けてないっすよ(笑)」
涼「ははは………」