第3章 夢への一歩
ー翌日ー
私達は、東京に向かう新幹線の中にいた。
樹「もうすぐだなー」
琥太「次帰って来る時は、大きな会場で凱旋Live出来たらいいな」
アナウンス『間もなくドアが閉まります。扉付近のお客様はご注意下さい』
もうすぐ、東京に向かって動き出す。
発車のベルが鳴る。
その時、メールを知らせる音がメンバー全員の携帯から鳴った。
携帯を見る私達。
るうな「マイコ!」
そこには大好きなマイコの笑顔と、“みんながんばれ!!”の文字があった。
私の瞳に涙が溢れる。
隣で拓斗が、小さく震えていた。
私はそっと、拓斗の手を握った。
るうな「マイコに聞いたよ。マイコに負けない様に、頑張ろうね。そして………いつかマイコの夢………叶えてあげてね」
拓斗は返事をする代わりに、私の手を握り返した。
みんなの夢と期待を乗せて、東京へと出発した。
これからどんな事が待っているか、まだわからない。
でも何があっても、頑張ろうと思う。
私には一緒に夢を追う仲間がいる。
大事な親友も………
そして、何よりも大切な人がいる。
新たな夢に向かって、走り続けようと思う。
〜2nd seasonへ………〜