第3章 夢への一歩
上京まで、あと1日
私はマイコとオープンカフェにいた。
マイコ「いよいよ明日だね」
るうな「そうだね………まだ実感ないんだけどね(汗)」
マイコ「東京行ったら、いやでも実感出てくるよ(笑)」
マイコがニコっと笑うから、私もつられて笑った。
次にこうしてマイコとゆっくり時間を過ごせるのは、いつになるだろう。
そんな風に思うと、寂しさが増してきた。
マイコ「ねぇ、るうな?」
るうな「何?」
マイコ「今、るうなが夢見てたことが叶ったじゃない?」
るうな「そうだね。まさか2つ共叶うと思わなかったけどね(笑)」
マイコ「次のるうなの夢は何?」
るうな「次の夢かぁ………そうだなぁ……宏光に負けないくらいのアーティストになる事かな……それから……」
マイコ「それから?」
最近よく考える事………いつかは叶えたい夢
叶うのは、ずっと先になるかもしれない………
けど、どうしても叶えたい夢……
るうな「大切な人と、温かい家庭を作る事///」
私は照れてしまって、下を向いた。
マイコ「大切な人って………宏光さん?」
るうな「うん!宏光以外は考えられないし、宏光じゃなきゃ意味がない!」
マイコ「よかった(笑)」
るうな「えっ?」
私は不思議に思い、マイコの次の言葉を待った。
マイコ「これで安心して、私も自分の夢に向かって頑張れるよ」
るうな「マイコの夢?」
マイコ「うん………私ね、ずっとみんなが羨ましかったんだ」
るうな「………」
マイコ「みんなは夢に向かって、一生懸命頑張ってる………じゃあ、私は?………私は何に向かって頑張ればいいんだろうって、ずっと考えてた」
るうな「それで、見つかったの?」
マイコは真っ直ぐ私をみると、大きく頷いた。