第3章 夢への一歩
その夜、何故か公園でのマイコ達が頭から離れなかった。
何だか寂しさが胸を締め付ける。
私は、隣にいる宏光にぎゅっと抱きついた。
宏光「るうな?」
宏光は私の気持ちに気づいたのか、そっと抱きしめてくれた。
しばらく宏光の腕の中にいたら、さっき迄寂しさが埋め尽くしていた胸の中が、宏光の温もりで満たされていった。
宏光「落ち着いた?」
るうな「うん………マイコ達の事考えてたら、寂しくなっちゃった………でも、もう大丈夫」
宏光「そっか」
そう言うと宏光はニコっと笑い、私の髪を撫でた。
るうな「ねぇ宏光?」
宏光「ん?」
るうな「あの2人って、やっぱり………」
宏光「だろうね………けど2人が決めた事だから、俺達がどうこう言っても仕方ないからなぁ………」
るうな「そうだよね………」
私は宏光の胸に顔をうずめた。
るうな「…………いてくれるよね?」
宏光「えっ?」
宏光が私の顔を覗き込む。
るうな「宏光は、ずっと一緒にいてくれるよね?」
聞いたはいいけど、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
赤い顔を見られたくなくて、顔を上げることができない。
そんな私を見て宏光がくすっと笑うと、私をぎゅうっと抱きしめた。
宏光「あったりまえじやん!!るうなが嫌って言ってもずーっと一緒にいるから(笑)」
るうな「もー、そんなにきつくしたら痛いじゃん(笑)」
顔を上げた私のおでこにKissをすると、今度は優しく抱きしめてくれた。
そばにある温もりを感じながら、眠りについた。