第3章 夢への一歩
そんなこんなで慌ただしく時間は過ぎて行き、LIVE当日を迎えた。
この日のLIVEは、一生忘れることのできないLIVEになった。
一緒にセッションを楽しんでくれたバンドさん達
温かい拍手で送り出してくれたファンの人達
そして忙しいのに来てくれた宏光
なぜか宏光もステージに立ってました(笑)
本人曰く、一緒に騒ぎたかったらしく、my Guitar持参してました(笑)
私達は、多くの人達に支えられていたのだと改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。
るうな「宏光、今日は来てくれてありがとね」
私はLIVEの余韻に浸りながら、宏光と歩いていた。
宏光「今日は大事なLIVEだから、どうしてもこの目で見たかったんだよね」
るうな「見るだけじゃなくて、しっかり参加してたよね(笑)」
宏光「まぁねー(笑)」
るうな「しかもギター持って来てたし(笑)最初から出る気満々じゃん(笑)」
宏光「ははは、楽しかったんだから、まぁいいじゃん!」
るうな「そりゃそーだ(笑)」
私はクスっと笑うと、ふと目線を横に向けた。
そこには宏光と思いが通じた、あの公園があった。
るうな「あれ?」
宏光「ん?どした?」
宏光も公園の方へ視線を向けた。
宏光「あれ、TAKUTOとマイコちゃんだよなぁ………」
るうな「うん。何してるんだろう?」
私達は何故か2人が気になって、その場から動けなかった。
2人は私達に気づいてないようだった。
しばらく見ていると………
るうな「マイコ、泣いてない?」
ここから見ても、マイコが泣いていることがわかった。
そして泣いているマイコを抱きしめているTAKUTOも泣いていた。
私はどうしても気になり2人の元へ行こうとしたけど、宏光に止められた。
宏光の方を向くと、全てわかったかのような顔の宏光が、首を横に振った。
私は宏光に頷くと、そっとその場を離れた。