第3章 夢への一歩
数日後
地元に帰って来た私達は、上京に向けての準備に大忙しだった。
デビューが決まった事をバイト先に報告すると、みんな喜んでくれた。
もちろん、お世話になった涼パパにもメンバー全員で報告した。
涼パパ「みんなおめでとう。お前達が上京したら寂しくなるけど、いつも応援してるよ」
Ruuna「涼パパ、お世話になりました」
TAKUTO「涼パパ、お願いがあるんだけど………」
涼パパ「なんだ?」
TAKUTO「上京する前に、インディーズ最後のLIVEをここでやりたいんだ。それで、そのLIVEに今まで俺達と対バンしたバンドさんを招待して、セッションなんかもしたいんだけどいいかなぁ?」
涼パパ「おー、それはいい事じゃないか。お前達と対バンしたバンドの中には解散したバンドもあるが、今も頑張ってるバンドには俺から声かけてやるよ。で、いつがいいんだ?」
Ruuna「私達、3週間後には上京する事になっているの。だから、その1週間前でどうかな?」
涼パパ「わかった。そう伝えておくよ」
Ruuna「ありがとう」
こうしてインディーズLAST LIVEも決まり、着々とデビューに向けて進んでいった。
涼パパのおかげで一緒にセッションしてくれるバンドさんも5バンド決まった。
その中には、私達が初めてLIVEをした日に一緒だったバンドさんもいた。