第3章 夢への一歩
吉岡さんが楽屋を出ていった頃、私の携帯が鳴った。
ITSUKI「Ruuna、携帯鳴ってる」
Ruuna「あっ、本当だ。もしもし?」
宏光『もしもし?るうな?』
Ruuna『宏光!!』
嬉しさのあまり、大声で宏光の名前を呼んでしまった。
それを聞いたメンバーは、気を利かせてくれたのか、楽屋から出ていった。
宏光『そんな大声出さなくても聞こえてるって(笑)』
Ruuna『だって電話くれると思わなかったから、つい………///』
宏光『いよいよLIVEだろ。見に行きたかったなぁ………』
Ruuna『宏光忙しいから、仕方ないよ』
宏光『まぁ、そうなんだけどさぁ………とにかくLIVE、頑張れよ。いつも通りにやれば大丈夫だから』
Ruuna『うん』
宏光『見に行けなかったけどさ、俺の心はいつもるうなと一緒だから………なんて、ちょっとかっこつけ過ぎか?ははは……』
Ruuna『宏光………』
本当は、凄く不安だった。
確かに納得のいく仕上がりにはなった。
それでも完全に不安を取り除く事はできなかった。
Ruuna『宏光も頑張ってるもんね!私も頑張る!宏光、ありがとね』
TAKUTO「Ruuna、そろそろスタンバイだぞ」
Ruuna「はーい」
私は携帯を置き、ステージに向かった。