第1章 私の気持ち、あなたの気持ち
近くの公園へ着くと、2人でベンチに座った。
るうな「夜風が気持ちいい!!」
少し酔っていた私は、夜風に身をまかせていた。
ふと横からの視線を感じ、宏光さんの方を見た。
るうな「宏光さん?……………見過ぎです///」
私は恥ずかしくて、耳まで真っ赤になっていた。
何も言わず、じっと私を見つめる宏光さん。
この空気に耐えられなくなった私は、なんとかしようと元気よく宏光さんに話しかけた。
るうな「そうだ!私LIVE頑張ったから、ご褒美もらえるんですよね!」
そう言うと、宏光さんはニコッと笑った。
宏光「ははは………やっぱ覚えてた?しょーがないなぁ………何がいい?」
るうな「何でもいいんですか?」
宏光「もちろん!」
私は考える素振りを見せた。
ほんとは考える必要はなかった。
LIVEが始まる前から、既に決まっていた。
でも、正直に言っていいのかどうか迷う。
もしかしたら………言ってしまったら………
もうこんな風に宏光さんと一緒にいられないかもしれない。
だけど、言うなら今がチャンスだという事もわかっていた。
なかなか答えない私に痺れを切らしたのか、宏光さんは私の前に移動して、私の顔をのぞき込んだ。
宏光「決まった?」
私は勇気を出して、宏光さんの顔を見た。