第1章 私の気持ち、あなたの気持ち
客「きゃ〜Ruuna!!」
Ruuna「みんな〜!元気だった?今日もガンガンいくから、最後まで一緒に楽しもうね!!」
ファンの子たちの声に後押しされ、歌い続ける。
時々ステージ袖の方に目を向けると、優しい顔の宏光さんが私を見ていてくれる。
そしてLIVEも終わりに近づく。
Ruuna「みんな今日はありがとう。私達Black Jewelは、今日で3歳の誕生日を迎えました。初めてこのステージに立ってから色んな事があったけど、誰ひとり欠けることなく今日を迎えられたのは、私達を支えてくれているみんなのお陰だと思っています。これから4周年、5周年と頑張っていくので、みんなこれからもついてきてくれますか?」
私は客席を隅々まで見渡した。
客「もちろんついていくよ!」
客「これからもがんばれ!!」
みんながキラキラした笑顔で拍手をしてくれている。
私、歌っててよかったぁ!
メンバーひとりひとりの顔を見る。
みんないい笑顔をしてる。
きっと私と同じ気持ちなんだろう。
このメンバーと音楽ができてよかった。
Ruuna「みんなありがとう」
私は深々と頭を下げた。
Ruuna「さぁ、次の曲で最後だよ!みんな一緒に歌おう!」
最後の歌を歌うと、一旦袖に下がった。
宏光「Ruuna、歌上手くなったじゃん!!」
宏光さんの思いがけない言葉に、顔が赤くなる。
Ruuna「本当ですか?宏光さんに褒めて貰えて嬉しいです!」
宏光「本当だって(笑)」
2人で笑いあってると、ポンと肩を叩かれる。
TAKUTO「Ruuna急げ!アンコールがまだ残ってるんだぞ」
Ruuna「あっ!着替えなきゃ!」