第2章 汚された未来
「ま、このままあっさり殺すんじゃ味気ないからな。死ぬ間際までは快楽を与えてやるよ」
「え? ーーあっ」
何かを言った男に淀んだ視界を凝らした刹那、女性は自身の太ももに感じる感触に目をやった。
女性の太ももに置かれた白く細長い手のひら。
それが殺人鬼のものだと理解すれば、その手のひらは徐々に上へ登りつめていく。
「 んっ! な、なにをーーお願いやめて!!」
「やめて? うるせーよ!!折角可哀想だからって快楽を与えてやるって言ってんだから素直に抱かれろよ!お前に拒否権なんてねぇー!!」
ガンッ!!
「っ!?」
女性は真横から聞こえた物音に眉を顰める。
俺はいつでもお前を殺す事が出来る。そう認識させるように、殺人鬼は金属バットを女性の顔の真横、壁を金属バットで叩きつけた。
「わかったら大人しくしてろ」
そのやけに低い声に、女性はもう何も言えなかった。
いや、何も考えられなかった。
自身の太ももに感じる殺人鬼の手のひらは、上に登りつめると、女性の割れ目を触る。
「んっ!? あっ」
ろくに愛撫をしてなかった為、下着はまだ濡れていない。
でも殺人鬼はその割れ目を上下に指の腹で撫でていく。
「んー、はぁ…あっ」
「やめてっと言っていたわりには良い反応してるじゃねぇか」
「ああっ、ん」
「ククッ、泣きながら興奮しやがって」