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空蝉が抱く死体【R-18】

第3章 悪魔は微笑む



「お前ヤッただろ?」

「だとしたら? いいから早く片付けるよ」


あれから唯人が合流し、今2人は地下室にいる。

冷んやりとした空気感に無機質な部屋はコンクリート剥き出しの壁と床で構成されている。


「チッ。お前は本当に見境ねぇな」

「どうも。さ、後は頼んだからね」


そして雨宮は金属バットを唯人に渡す。よく見ればそれは散々付着してきた血で茶色く汚れている。

唯人はそれを受け取ると、紺色のスーツに身を纏った雨宮を見た。


「お前は今から会社か」

「そ、エリート会社員だからね。っと、その前に真白ちゃんのカフェに寄らないとな」

「本当にいつも行きやがって。うざがられてんぞ」

「それは困るな。彼女の挿れた珈琲は格別だからさ。」


そう言って部屋を後にしようとする雨宮に、唯人は口を開く


「お前は、俺を裏切らねーよな?」


背中から聞こえてきた声。

引くくて、寂しそうな声だ。


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