第2章 汚された未来
「あっじゃあこの、拘束のオプション頼もうかな」
「ありがとうございます。でもこれ、石田さんが拘束する事になりますが大丈夫ですか?」
「あっこれ、男側が縛られるんだ」
石田と言うのは雨宮の名を伏せた仮の名前。風俗ではお客の名前すら伏せるようになっている。
「そうなんですよ。基本私たちが攻める方なので」
「なるほどね。でも拘束好きだから、そのオプションつけてもらっていい?」
「はい。以上で良いですか?」
「うん、それで」
そう笑う雨宮は甘い表情を浮かべ、まだドア付近にいた愛美をベッドに誘う。
愛美はそんな雨宮に、ちょっと待って下さい。と言い、鞄から拘束する為のピンク色のテープとタイマーを取り出した。
「もういいかな?」
愛美はベッドにあがり、雨宮と対面する。
「はい、すみません。では、縛らせ……え!?」
そして雨宮の手を縛ろうとした瞬間、愛美は雨宮に手首を掴まれると、あっさりテープで拘束されてしまった。
そんな状態に愛美は不思議そうに雨宮を見る。
「あの……?」
「ああ、ごめんね。やっぱり俺、女の子をいじめる方が好きだからさ」
「つ!?」