第10章 アザレアのひととき
経血対策として風呂に入り、入浴後にタンポンを入れてきたらしいリア様を少し待たせつつ、自身もシャワーを浴びて戻ったところで、既に可愛らしくベビードールなんぞを着て待機してくださっているお狐様。
いや、うん、めちゃくちゃノリ気でいてくれんのは嬉しいんだけどあなた体調は…?
『リア一日目は平気』
「あっ、そうなんすか…?えっ、けどこれでしたらしたでしんどくなったりしねえ?」
『大丈夫だよ』
他ならぬ、覚の力を持つ彼女が言うなら本当にそうなんだろうが。
「えっと…じゃあマジで触るけど」
『ッん、…』
う、わ…頭撫でただけでそんな声出しちまうか。
「そんな格好して、食べられる気満々じゃねえの」
『中也さん、が…こういうの好きだから』
「ばぁか、こういうのを脱がすのが好きなんだよ…よく似合ってんなぁ?可愛いぜぇ、俺に食べられるためにこんな用意してくれちまって」
『ぁッッ、!』
狐耳にキスして、片手で尻尾の先に触れ、くるくると遊ぶだけでもビクリと反応を見せる。
発情期程の凄まじさではなさそうだ、あそこまでいくと感じて感じて最早可哀想になってくるレベルだしな。
「…パンツ取っていいんすか?これ」
サイドの紐を手に取って聞けば、こくりと頷いてくれるのでそれを解く。
すると、想像していた経血はどこへやら。
「?……リア??」
『も、漏れないようにしたから気にしないで…』
太腿に垂れる白い紐。
これはどういったあれだろうか。
「これ何?」
『!!ぬ、抜いたらダメそれは!』
「ローターってわけじゃなさそうじゃん、何してくれてんのこれは」
『ぁぅ、……た、タンポン入れたの』
「……ごめんリアちゃん、タンポンて何」
『な、中に入れる用のナプキンみたいな…い、入れといたら血出ないかなぁって』
精一杯抱きしめて可愛がっておいた。
なんだそれ可愛いかよ、そこまでしてくれてんの?そこまで準備してくれちまうの???
健気すぎんだろ、一生大事にするわ。
「それじゃあまあ、お言葉に甘えて失礼します…後ろ向ける?」
恥ずかしがりつつもちゃんと向いて、少し腰を上げてくれる。
よく出来ましたと項に口付ければビタッ、と尻尾が振れるのだが、続けてローションを垂らして入口付近に少し触れる。
『や、やぁ…っ……いきなり…ッなん、で…』
「先に中洗うからだよ」
