第3章 誰そ彼時のエンジェルイヤリング
嫌な匂い…男の人の。
口の中まで使われて、遠慮もなくナカにまでその欲望を吐き出して…最終的にはそれを掻き出すこともさせてもらえないまま、大きめのバイブと、まだ男根での経験はない後ろ側には拡張用のビーズとを固定される。
そのまま敏感な三ヶ所の突起に小さめのローターを取り付けられ、既に男の白濁でグチャグチャになったそこが、また酷く雄の匂いを放出させるのだ。
気持ち悪いとか、反応するからだが嫌だとか、そんなものはプライドと共にとうの昔に捨て去った。
だけど興味のないことを悟らせてはいけない…そうすると、手を上げてまで男は私を鳴かせようとする。
『…ッ、あ…や、……あ、ぁ…っ』
適度に感じたなら感じたような声を、素直に出して媚を売らなければ…私にこれ以上の安息はないのだから。
「まさか誰もゴム持ってねぇなんて思わねえもんな…どうするよ、これ妊娠しちまったら」
「ピル飲ませとこうぜ、そんくらいの金あんだろ」
「にしても、本当に抵抗しなかったよこいつ。気持ちいいか?」
『あ、…あ、あ゛…ッ…!!?…っ、ク、あ…は…ッ』
「あーあー、まぁたイってらぁ。おい、尻側もう一個挿れろ」
「また進めんの?壊れんじゃね?…まあ手遅れか」
たっぷりとローションで満たされたその中を、ぬるりと擦って引き抜かれていく。
『アッ、あぁ、あっっ…も、無理ッ!!!無理ぃ、!!!!』
「ゆっくり引き抜かれんのに弱いよなぁ…犬みてぇに腰振って」
『きゃぅ、ッ…!!!?…、あ、あぁぁ…っ…ア、…!!』
ヌリュン、と抜かれたかと思えば、また一粒ずついれられる。
圧迫感が、変な刺激に変わっていく。
最初は痛かったり変な違和感があっただけだったのに、何度か繰り返されるうちに、段々感じるようにさせられて。
「もう半分以上飲み込んでんぞこいつ。才能あるなやっぱり」
ぷちゅ、と玩具の脇から入れられた冷たい容器の口。
そこからひんやりとしたローションが、また少しずつ注がれる。
ダメ、こんなの意識持ってかれる…こんなのイくの止まんなくなる。
痛いのに、それが気持ちよく感じちゃう身体にされちゃってる。
『だ、…ッッ!!!?そ、変なとこ当たっ…当たって…、当たっッ!!!!!』
ズル、と、入っちゃいけないところに入ってきたような感覚がした。
「おお、曲がった曲がった。あともう少しだぞ」