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glorious time

第10章 アザレアのひととき


やっと言えた。
知ってくれてた。

純粋な好意だけじゃないって。
そんなありえないところまで…そんなところまで、彼に縋ってないと壊れてしまいそうなんだって。

「はい、完食」

『…おかわり』

「軽食だっつってんだろ」

『じゃ、じゃあリアがご飯作る!』

「あれで死ぬほど料理用意されてるって忘れたかお前…??」

ぐぐぐ、と頭を掴んで圧迫されるのでさえ、嬉しい。
馬鹿なこと言ったのにこっち見てくれる…言わなくても、構ってくれる。

「どうせ集まって騒ぐんだ、蜻蛉も飛んでくんだろ。おめかししようなぁリアちゃん」

『カゲ様リアなんかに興味ないからいいよ』

「俺に独り占めされてイチャついてるのにはさぞかし興味津々だろうが…どうだ?」

『乗った』

なんて言っても、彼は私を、私は彼に、それぞれ尽くして尽くされたいだけ。

と、食器を片して彼の外套を脱がされたところで気が付いた。

「どれにすっかなぁ」

『…あ、あの中也さん』

「どれ付けたい?」

ピン、とブラの肩紐に指をかけて軽く引かれたところで察しはついた。
抜かり無さすぎか…!!

『し、下着は知らない方が中也さん萌えない…?』

「そんなとこまで俺に選ばせて付けさせてるとか、唆りません?」

ぷち、と外されるホックに、じわじわと顔に熱が集まってくる。

「脱がせるの楽しいやつにしようか。リアがすんげぇ可愛いやつ」

『自分でつけれる…ッ』

「隅から隅までお世話してやるからなリアちゃん」

汗が止まらない、変なスイッチ押しちゃったみたい。
首を横に振るもなすがままに仰向けにされれば、感じさせないよう、私を可愛がるように胸を撫でて、短く唇にキスをして。

『…あ、の……リア、そこ変じゃ、ない…?』

「変なわけあるかよ、可愛いのに」

『!!!そ、そですか……触ります、?』

「可愛がって欲しくなっちゃいました?」

こくりと素直に頷くと、困ったように笑ってまたキスして、ブラを脱がせてそこに口付けて。

『…中也さん、可愛……』

「俺に可愛いとかいい度胸じゃねぇか」

きゅ、と軽く胸の尖りを指で挟まれるのに鳴いて、彼にしがみつく。

「…イきたかったら頑張りな、下はまた後で」

脳イキしてなんとかしろと。
こんなことばっか覚えさせて、だから変態だっていうのに。

『…胸だけじゃ自信ない?』

「まさか」
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