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glorious time

第7章 燐灰石の秘め事


我慢できなくなったとでも言うように、唐突に。
エレベーターの扉が閉まって、彼の方を向こうとしたところで引き寄せられ、そのまま唇に貪りつかれる。

言葉にされるより、何倍も直接的で、分かりやすかった。
私には、このくらいの方がよっぽど安心出来る。

…嬉しかったんだ、この人も。
私が、好きを言葉にすると。

『っン、んぅ…っふ、…!』

くちゅ、ピチャリ、と耳に響く水音が、如何に口内でお互いの唾液を混ぜ合わせているのかを物語っている。
腰が簡単に抜けてしまえばそれを支えられ、そのまま彼に捕まえられて、逃げようとも思えなくなって。

部屋の階に到着すると一旦離される…かと思いきや同じ階に住人のいないこの妖館において、そんな配慮をこの人がするはずもなく、抱き上げられ、好き放題にそこを味わって、部屋まで連れ込まれる。

ベッドに降ろされたところでようやくそれが一旦止み、しかし、くい、と顎を指で軽く上げてそちらを向かされ、恥ずかしさが止む気配はない。

『ひ、ぅ…、』

「…好きだよ、リア。大好き…一番、好き」

『っ、…ん…わ、かった、分かったから手、離し…』

「分かってねえよ…どんだけ俺がお前のこと愛してると思ってんの」

スルリと絡め取られる手がビクリと震える。
それから…どうしてか、彼は自分のシャツの衿元に私の手を持っていって、触れさせた。

「……お前の、好きにして」

『!、…え……そ、な…』

「今回の件の罰くらい受けさせろ…シークレットサービスに」

『……、…引い、ても知んない…から』

言われるがまま、彼のシャツのボタンを外して、脱がせて。
上半身の身ぐるみを剥いだところで羞恥にやられて体温が急上昇するのだが、それから。

『…リアの、こと…ものにしてみなさい』

「!…仰せの、ままに」

彼の付けていたクロスタイを手渡せば、私の手首に巻き付け、それをキツく縛って解けないようにする。

それから足。
彼の持っている私物のネクタイでそれぞれ、いいように開かせて、恥ずかしいところの下着が見えるくらいに膝を曲げさせ、固定される。

『ッ、…ちゅ、うやさ……変、って思わな、…?』

「…そうだな、折角だからもっと可愛くしてやらねえと」

『へ、っ…えっ、きゃ…!?』

首元に何かが擦れて、肩をはねあげる。
何か、巻かれたような…?

「やっぱリボンが似合うわ」
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