第7章 燐灰石の秘め事
『…、抜いちゃ、やら…っ』
「アホ、ちょっとは嫌がれ……マジで出そうだから一旦離せって、」
『出して…!』
「…あ、のな…そういう事言うと余計にクるから。聞きてえけどその…お前の身体に関わる問題だぞ」
涙や唾液でぐずぐずになった顔で、動かす気力も残らない体で、俺に抱きついて離れない。
何度も何度もしつこく攻め立てた結果がこれ…なんつう執着だ。
『ちゅ、うや、の…くれな、きゃ…っ、ぅ♡…っ…い、っしょう許さな、…っひ、ぁ♡』
「それ、具体的にどうなっちまう感じ?」
『へ、?え…あ、えっと……えっと、ね…どうしよ、?♡』
「……わあった、覚悟して受け止めろ」
許さないと言う割に、どうしようか考えもつかないとは。
そんなに欲しいか、そうかそうか。
こうして強請られる度に、覚悟をちゃんと決め直す。
いつもそうだ、こいつに強請られて俺が断れないのを分かってて言うのだから…避妊用にゴムを付けたっていい、俺はな。
しかしそれを試して泣かれたことがあってから、使うのもやめたし出してとせがまれれば出すようになった。
曰く、俺をそこに感じたいんだと。
全部自分のものなのだと、無茶苦茶な甘えを発揮してくれてしまったのだ。
最終的に自分の能力で妊娠に至らないようにはしているらしいのだが、それならば初めから…なんて考えてしまうのはあまりにも一般論すぎて。
恐らく、感じていたいというその言葉の通りなのだろう。
他人の精を受け止めてばかりだったそこに。
『ッッ、はぅ、あ…♡熱、…っあ、つ…ッあ゛、っ…、♡♡』
奥まで突いて、ドク、ドク、とそれを注ぐ。
好きな女の身体の中にそこから出るものを飲ませるだなんて…なんて、背徳的なのだろう。
「…、っ…ほら、休んでんな…、よ、!!!」
キリのいいところまで出して、引き抜いて…また、ぶち込んで。
『ッや、!!?!?♡あ、ま、まって今やめて!!!出した後やなのッ!!!』
「っあ、?感度の問題なら聞かねぇぞ、」
『い、嫌なのそれ、ッ…や、だから…お願いだか、ら…っ』
中也さん…、と潤んだ瞳に見つめられれば、大人しくそのまま奥に鎮めて…煽られるのにまたそれを吐き出した。
「…、っわり……その顔、反則だわ…」
『っ…、ぁ…あ、…♡』
出し切って、ゆっくりと抜いていくと、名残惜しそうにして小さくぁ、と鳴かれた。