第6章 スカビオサの予兆
「お、ぃ…も、いいだろッ、何回イかせりゃ気が済…、!!!、離、せ、出るから…ッッ!!」
口で言っても聞きそうにないリアにソコを咥えられ、いいようにされ始めてもうどれほど経っただろうか。
ぎこちないながらにもこんなに尽くされてしまえば、手慣れてなくとも逆にそそられてしまって余計に興奮するというのに。
喉の奥の奥まで、苦しくなるくらいに口に含んでくれてしまうこいつの方が、しんどいはずなのに。
浴槽の縁に腰掛けたままリアの頭を離そうとするも、手が震えて…というより無理矢理引き剥がすような真似ができずにまた精をはきだして。
コク、コク、と喉奥を何とか鳴らして飲んでしまうから。
ちゅぅ、と吸われて、火照りきった身体が震える。
クソ…、可愛い。
飲んでくれてるうちに頭を離そうとしていた手で何とか撫でるとビクリと肩が跳ねるのだが、彼女も彼女で軽く達してくれはしていたようで、膨れ上がりきっていたそれをゆっくりと口から離していけば嘔吐くようにして咳き込み始める。
両手で口元を抑えているのだが、頑張ってくれてしまった彼女に対して下手な発言はするべきじゃあないだろう。
十中八九、俺が日頃から溜めがちなのを見破られていたのだろうし。
いいっつってんのに、こんなことしなくても。
背中に手を添えてさすっていれば、流石にあちらさんも疲れていたようで太腿に両手を使ってうつ伏せになり、身体を預けてきてくれる。
信頼されてるのが、よく分かる。
分かるがお前さん、ちょっと頑張りすぎなんじゃねえのか。
苦手なはずだろ、そんなもん咥えんの。
分かってんだからな、初めてシてくれた時だって最初一瞬かたまってたってのに。
それ見せねえようにしてまで、こんな頑張っちまって。
ビクン、ビク、と背中で軽く感じている様子のリアだが、その実徹底的に俺のソレを抜いてくれる度に全て飲み込んでしまっていて。
まるで喉からその身体の中まで犯し尽くしているかのような…
『、…っ…、?♡も、っかい、??』
元気になっちまったそれに勘づいたらしく、ぐったりとした様子だったのにこちらをちらりと見上げ、潤みきった瞳で見つめられれば一溜りもない。
こいつマジで色気が決壊して氾濫してやがる、自分が色っぽいのなんか自覚してねぇのがまたタチが悪い。
「……そんなエロい顔しないでくんね、?抑えようとしてんのに」