第4章 培われしは藍晶石の光輝
「ひとつ言うなら、俺は胸のデカさはどうでもいい」
『…あ、そ。気にもしてな「どの道お前がそんなに気になるんなら、俺が好きなようにその胸育てていってやるだけだからな」い、…え……ッ!!?』
そ、育てる!?好きなように!?
嫌いなんじゃなかったのこの人!!
「あ?胸出たシルエットの方が好きだぞ俺は…その方が唆る」
育てる楽しみがある分、今くらいの方が丁度いいけどな、なんて付け足されれば、大きすぎることは無いのだとどこかで安心した。
ま、まあ確かに野ばら姐さん程じゃあないけれど…
『…ほ、他は?』
「他はそうだな…腹回りと太腿、もう少し付けてもいいんじゃねえか?まああんだけ食ってて付かねえなら動いてるからかもしれねえけど……括れも綺麗なもんだし?胸ある分腰が小さく見えちまうくらいだろ」
『……あ、貴方の好みを聞いてるんですけど、?』
「生憎、他に好みがねえもんで…好きになった奴がタイプですってやつだよ。なんならお前食べっぷりいいし、いくらでも餌付けしてやりたいくらいなのに」
気になるくらいに太ったと思ったら申告してこい、マッサージしてやるから。
なんという所まで行き届いているんだろうか。
いや、この人…マッサージって、ええ…?
それ、遠回しに食事制限させるつもりないって言ってません?
『…あ、あああああっそ!!?す、好きにすれば変態!!』
「ぷっ、わっかりやすいなお前。気になっちまったんだ?俺のタイプ」
『うっさい…、…な、んで…?』
「どうすっかなぁ…可愛らしいからまだ内緒」
『……私やっぱり最近変』
ムニムニと頬に両手を当てて揉んでみる。
怪我したところには絆創膏を貼られてしまったので触れないようになっているのだが、その下に少しまた痛みを感じるくらいには左右に引っ張ってみたりなんかして。
『…?……カゲ様、なんで??』
「リアが余計に女の子らしくなってきたってことだろうなぁ」
『なにそれ、気持ち悪』
「そうか?俺は前より好きだけど?」
また、ドキンてした。
まただ…この人、もしかして知ってて私にこんなことしてる…?
分かっててやってるの?
『そ、そそそそうですか…、……オムライスとビーフシチューと、シーザーサラダとハンバーグ。とりあえずそんだけ』
「飛ばすなぁ、俺にも食べさせてくれる?」
『し、仕方ないですね!!』