第4章 培われしは藍晶石の光輝
翌朝の朝食は、ラウンジで注文する。
が、事件はそこで起きた…らしい。
「ふはは、待っていたぞ家畜よ!この私を待たせるとは流石はドSだなぁリア…土産だ!!受け取れ!!!」
『SMグッズならお引き取り下さい、私本音で話せない男に興味ないから』
「ごめんなさい、リアちゃん喜ぶと思っていっぱいお土産買ってきたからどうぞ貰ってください」
『よろしい』
いなくなったことに罪悪感を感じていたのは確かなようで、SMグッズ以外のちゃんとしたお土産を積み荷単位で献上された。
そして膝をついて一言。
「さあリア!!私と共に結婚式を開『生憎ですけど、私婚約者いるんでそういうの結構です』振られた!!潔いっ、中々のS!!!」
『で?本題は??』
「えっ、リア、お土産渡したいって話じゃな「久しぶりにデートに誘いに来た!!」おいちょっと待てこら」
『…中也さん付きでいいなら、ご飯くらい奢られてあげてもいいけど?』
一気に機嫌良さげにぱあっと雰囲気が華やぐカゲ様。
はいはい、私のこと甘やかしたかったのね、どうぞどうぞお好きなように。
中也がいるならだけど。
「和洋中どれがいい!?」
『それなら朝から洋中和で』
「ふはは、中々に貪欲になってきたではないか、悦いぞ悦いぞ!!デザートも付けてやろう!」
「手前中々チョロいよなこいつには」
「……貴様には手土産にこれを渡そう!!」
中也に向かって手渡されたのは、猫の形を模したカチューシャに長い尻尾の着いた、あなるプラ…
『ちょっと待ってそれどうすつもり?カゲ様私の中也に何するつもり?ねえ??』
「中也殿はお前にこういうのの組み合わせがたまらない性格だろうと思ってな」
「いらねえよ、俺猫より狐派だから」
『中也さん今日お仕事辞めてリアとずっとお昼寝しよう???♡』
「お前も大概チョロいよな…?」
飯食わせてもらうのはどうすんだよ、と突っ込みつつも撫でられてしまってそんなことはとうの昔に忘れてしまった。
しかし確かにチョロすぎないか私。
なんだか日に日にこの人の事好きになって……?
あれ?待って、いや好きなのはずっと好きだし?いやいやいや、うん。
……ずっと?
こんな??
…。
『……な、なんかリア頭おかしくなっちゃったかも』
「?なんだよそんな深刻そうな…」
『わ、わかんない…の、で……ね、寝る…?』