第4章 培われしは藍晶石の光輝
「レンレン〜、僕のリアたんが中也たんにものにされちゃってる〜」
「いやいや、リアちゃん中也さんのだから」
「公開キスなどやってくれますねえ。凜々蝶様、殺れとご命令ください」
「君、そのシスコンは度が過ぎると嫌がられるんじゃないのか…!?じゃなくて、な、何を…っ」
唇を離せば、徐々に顔を紅くしていく彼。
あら可愛い。
『文句でもおあり?』
「…お前ほんとタチ悪い」
『お仕置き』
「お仕置きって言った!?今、お仕置きって!!!」
『他の女の人のことリアより見つめてるとか有り得ないし。野ばらちゃん確かに綺麗だけど?えっ、何、謝られたくらいで許すと思った??なんならもっと辱めてあげていいのよ?』
「唐突に切り替わるとは流石はドS!!とか言いそうな奴いるなぁ…」
「お仕置き!!!流石はリア、私も認めるドSの持ち主!!!」
あ、やっと来たわ。
という目線を一斉に送り付けられるカゲ様。
『あっそ、おやすみ、私の事置き去りにしたカゲ様?』
「辛辣だなぁ、悦いぞ悦いぞ!!どうしたどうした、そんなにいじけおって」
『どうしたもこうしたも、うちのわんこにお仕置きしてただけ。ねえ、なかはらさん??』
「…ほんと、すんませんした」
顔面蒼白だ。
紅くなっていたのが嘘のよう。
まあ、これ以上はしないけれど?ここじゃ。
『ほんっと、男の人って美人さん好きよね。色白美肌で胸おっきくて、でもかっこいい所もあるお姉さん大好きなのよ皆』
「え、それお前じゃないのか?」
「「「「………」」」」
即座に問い返す中也に、全員がフリーズする。
え、何言ってんのこの人、そんなわけないのに何いきなり皆の前で口説いて…えっ。
『…中也さん、目大丈夫?レンズついてる?』
「生憎生まれて初めてだよそんな質問されたのは。…ちなみに俺は?色白美肌で、将来的に胸がまた少し育ちそうだけど形もいいし??それに美人だし、けど可愛げ半端ない彼女さんがこの世の何よりタイプなんですけど?」
『だ…誰か、この人が薬やってないか調べて』
「認めろや」
読んでみてもただひたすらに同じ言葉が聞こえてくる上に、好きだの愛してるだの世界通り越して宇宙一だの他にこんな奴いないだのと、口説き文句のオンパレードだ。
何この人、頭おかしい。
『へ、変態っ!!』
「お前の周りにいっぱいいるな??」