第4章 培われしは藍晶石の光輝
妖館で自室に帰ると、帰りに購入してきたホイップクリームを取り出して彼の元へ行く。
『はい中也さん、あーん』
「…何だよ」
『?生クリームプレイ?』
「手前さては分かってねぇだろ??」
指にちょこんと生クリームをのせて、彼に向ける。
食べさせ合うようなものではなかったらしい、どういうことだ。
『そんなことない。私ちゃんとカゲ様にも聞いたもの』
「あ、あの野郎にも慈悲の心が…っ、……そうだな、生クリームこうやって食べさせ合『あ、待って中也さん嘘ついて…え、……へ、あ…っ、!?ちょ、…え、まっ……わ、わわわ私そういうつもりで言ったわけじゃ…っ』お前どんな事のために自分の能力使ってんだよ!!?」
彼の思っていた生クリームの扱いは、私の教えられていたものとは全く違っていたらしい。
待てよ、もしかして、それであんなに恥ずかしがって…?
『…し、しても…いい、けど』
「お、まえは…あのな、嫌がるって言葉を覚えろ?本当に!!」
『……中也さ、んが…だって、かわ、い……って、想像してたか、ら…』
「お前ちょろすぎないか」
はあ、と息を吐いてから、しかしぷるぷると羞恥に震えさせていた人差し指に、彼がパクリと食いついた。
『ぁ、……おいし、?』
「…ン」
『へ…、っ…あ…、ちょ、…っ?…な、舐め…っや、中也さ、なんかゾワゾワするそれ…!』
「……っ、…そりゃそうだろ、エロいことされてんだから」
大きく舐めたり、指の側面からキスしたりを繰り返して、最後にまた咥えてから一気に舐め取られ…指先を吸われて、唇が離れる。
な、なにそれ…そんな食べ方…
『、は…っ……、…』
「…まだベッドじゃないんですけど?お嬢さん…目、座ってきてる。……生クリーム使ってそういう事するって、こういうことだけど?」
『……嫌いじゃ、ないかも』
「…クリーム寄越せ」
言われた通りに絞り袋を彼に渡すと、今度は彼が指にそれを取る。
そして、それをこちらに向けてから言った。
「口開けろ」
『ぇ、…そ、そんな量胸焼けしちゃ「開けろ」…っ…ぁ、…___、…ンむ、…っあ、…』
口に入り切らない程度に盛られたクリームが、唇の外に着く。
そして彼の指で、奥の奥まで食べさせられる。
ゆっくりとそれを溶かされて、飲んで…最後に仕返しというようにして、口の端に着いたそれを食べられた。