第2章 初体験
「全部飲み込むまで抜かねぇからな」
放たれた粘液を飲み込めずに頬を膨らませている中野に坂木が冷たく言い放つ。
粘液が口中に広がり、喉までも支配され苦しくて堪らない中野は目をぎゅっと閉じ、意を決して飲み込んだ。
飲み込んだのを確認すると坂木は中野の口内から自身を抜いた。
「そろそろ薬が効いてる頃だろ…」
坂木は中野の胸の飾りをペロリと舐めた。
「あぁっ!…んっ…」
中野は甘い声を漏らしビクッと背中を仰け反らせた。
「いい反応するじゃねぇか」
坂木は突起に歯を立てて少し強めに噛んだ。
「痛ぁぁっ…ぁ…ぁんっ…」
薬が効いて、痛みすら快感に感じてしまう中野は指先の色が変わるくらいシーツをぎゅっと強く握る。
「薬、効きやすいみたいだな。いくら薬使ったからって初めてからこんなに反応する奴いないぞ」
坂木はニヤニヤ笑いながら中野自身に手を伸ばし先端を爪で擦る。
「…あんっ…ふぁぁ……そこぉ………やんっ…」
感じる場所に爪が当たり中野はピクピクと小刻みに腰を揺らす。
「淫乱な奴だな。初めてなのに腰振るなんて。そんな淫乱ならいきなり挿れても大丈夫だろ」
坂木は硬さを取り戻した自身を持ち、中野の蕾にあてがうと一気に奥まで挿入した。
「あぁぁぁっ!痛っ!」
中野は今までに経験したことのない痛みに顔を歪め、足でベッドを蹴り、坂木自身を抜くために上に這い上がるが、すぐに坂木に腰を掴まれて引き戻された。
「狭くてキツくて俺のにくいついて離さねぇ」
中野の腰を掴み、緩急をつけながら突き上げる。
「…あんっ…はぁ……ぁっ…ふぁぁっ…」
中野は坂木の腰の動きに合わせて何回も甘い声を漏らす。
「先にイっちまいな」
坂木は中野自身を掴むと上下に激しく擦った。
「……ひゃぁぁ…ぁ……だめぇ………イ…ぁ…あぁぁっ…」
悲鳴に近い声をあげながら中野は白い粘液を放った。
中野が絶頂を迎えたのを確認した坂木は中野の奥深くに欲望の全てを吐き出した。