第7章 丁か半か
志麻side
部屋に突入し、俺達が見たのは侵入者と、落ちていく様。
間に合わないと分かっていても、ベランダに駆け寄る。
侵入者は様の行動が呆気に取られたんか、動く事はない。
何人かはこれからの事を考えたのか、腰を抜かしていた。
柵の下を覗く。
しかし、そこには予想していた光景はなかった。
様が存在していた痕跡すらない。
俺達は放心状態になる。
一人を除いて。
「お前ら、放心してる前にとりあえず侵入者を片付けるぞ」
「うらさん、そやけど⋯⋯」
「後で話せる事は話す。とりあえずこいつらの始末が先だ」
そう言うと、うらさんは一人で侵入者に突っ込んでいく。
うらさんは全てをしっている?
とりあえず、侵入者を倒す。
相手は五人程だ。すぐに方は着くだろう。