• テキストサイズ

お嬢と孔雀【歌い手】

第7章 丁か半か


坂田side


うらさんに飲み物をもらい、いつもの様に談笑する。


最近、まーしぃが悩んでるみたいやったけど、今は全然感じれんかった。
吹っ切れたんか、落とし所があったんか、それとも忘れることにしたんか。
どれやろうな。










そんな事思ってると、耳が変な音を拾った。
やけど、とても小さくて聞き取りづらい。




『なんか変な音する』




僕がそういうと、三人とも黙ってくれた。
でも、上手く聞き取れやん。


全員で耳を澄ますけど、何処からの音なのか、なんの音なのかは分からんかった。




「これ、なんの音や?」


「小さくて全然聞こえんなあ」




うらさんを見ると、何故かちらりと時計を覗き込んでた。


多分、まーしぃとセンラは気づいてないけど、なんで今?


四人で静かに耳に神経を集中させる。
ヒントとなる音を逃さぬように。












バン



急に聞こえた音。


それは間違いなく銃声で、聞こえたのは様の部屋から。


部屋に入るのが禁止されていても、これは間違いなく緊急事態やった。


躊躇い無くドアを開け、部屋に入る。





「「『「様!」』」」




見えたのは、ベランダに居る大勢の侵入者。
















そして、落ちていく大切な人。

/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp