第6章 賽は投げられた
センラside
しばらくして、luzは部屋から出てきた。
疲れた様子がみられる。でも、表情はどこか明るかった。上手くいったんやろう。
「クロと俺は入れるように説得しといた。でも、それ以外はダメ。
これからはゆっくりケアする事になる」
「分かりました。
窓からの侵入は不可能なので、護衛はここをしておきます」
「頼むね。やけど、変にコンタクトを取らんように。悪化する可能性もあるから」
俺達はそれに頷く。
うらたんだけを残して、自分の部屋に戻る事にした。
それにしても、何か違和感がある。
侵入者が持っていたあのナイフ。あれには小さいが、確かに紋があった。
あんまりよく見えんかったけど、どこかで見た気がする。
どこでやったやろ?
『あー、そうか!!』
すっきりした思いで声を出してしまう。
でも、繋がった。全部
これでなら、こうなった意味もわかる。
ある程度計画の目星もついた。
そういう事なんやろ。