第1章 プロローグ
『うん、分かった。次の人をよろしく』
私がそう言うと、天月は再びパソコンを操作し、別のページを持ってくる。
そこの写真には紫色の髪の毛と眼、目元のホクロが印象的な男がいた。
「彼は志麻。年齢はうらたぬきと同じく25。
中、遠距離の戦闘担当。特に、スナイプが得意で最高距離は5キロらしい。無茶ぶりされる事が多く、苦労人。ちなみに、やる時は一番躊躇がない」
「確かに、躊躇いなさそう」
「あとこれも、ショートカット好きの脚フェチ。はロングだから大丈夫だと思うけど、足を出さないように」
「それは私がしっかりと服を選ぶから大丈夫!」
『まあ、その辺は任せるわ。次よろしく』
私が再びそう言うと、天月はパソコンを操作する。
次の写真の中には、赤の髪と目を持つ男。先程の2人と比べて雰囲気が柔らかい感じがする。
「彼は坂田。年齢は23。
近距離の戦闘担当。獲物はコンバットナイフとスタンガン。普段は気を回したりするけど、戦闘は基本的に突っ込む事が多い。ってか、そればっかり。でも、怪我をしてるのは見たことない」
「戦闘狂⋯⋯」
「それも、とびきり腕のたつね。身長は普通くらいだけど、その分目立たない。だから、変装して暗殺する事も多い」
『最後は?』
「はいはい」
天月はパソコンを操作する。
映るのは金の髪と眼を持つ男。この男も坂田と同じく、柔らかい雰囲気がする。
「彼はセンラ。年齢は23。
情報収集を担当してる。ムードメーカーっていうか、オチ担当? うらたぬきが志麻をいじり、それにボケながら坂田が突っ込む。それにオチをつける、みたいな。
自分の持ち味をよく分かってて、上手く使って情報収集してる。戦闘はオールマイティタイプ」
「人たらし?」
「そんな事して情報集めてる」
『この男で終わりね』
私はパソコンを操作し、四人の顔写真が映るようにした。