第1章 プロローグ
USBのファイルを開く。
そこに乗っているのは四人の男のデータ。
名前は見たことがある。確か、最近活躍しているチームのはずだ。
「彼らは浦島坂田船、通称USSS。先代が彼らの才能を見出し、ファミリーに加入。亡くなられた後は側近のそらる、まふまふをバックとしてる」
「わー、カラフルな髪の毛」
「まずリーダーね」
天月がパソコンを操作し、一つのページを先頭に持ってくる。そこには茶髪で緑目の男が映っていた。
「彼はうらたぬき、年齢は25歳。
リーダー、参謀として、計画を立てるのが主。戦闘の時は銃火器を使うのが多い」
「身長162.5⋯⋯ちっちゃ!」
「それはクロが言えることじゃないって」
「なにをー!」
『はいはい、喧嘩はやめる。女の子は小さい方が可愛いんだから』
「は160はあるもんね。うらたぬきと大体同じくらいか⋯⋯っ分かったって。そんな睨まないで。女の子は大きくても可愛いから!」
『それで、他には?』
「リーダーであるだけあり、性格はしっかりしていて、まとめ役。情報収集ではあざとさを使う事が多い。
ちなみにペットとして、やまだぬきっていうたぬきを飼ってる」