第5章 不穏な空気の中
「分かりました。協力させていただきます」
うらたぬきが紡いだ言葉。
それを聞き、緊張が緩まって息をこぼす。
よかった。これで邪魔なく実行に移せる。
『計画を少し練り直すわ。ちょっと待ってて』
私は思考の海に沈む。
どの方法が一番いい?
『うん、これなら大丈夫そうね』
「決まった?」
『ええ、ほとんど変わることが無いようにしたから早かったわ』
「俺はなんか変わることはある?」
『luzは変わる事はないと思うわ』
「ん、分かった」
luzと軽く問答を終え、うらたぬきの方を向く。
彼には初めから説明しなければ