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お嬢と孔雀【歌い手】

第3章 四人の護衛


私専用の広いベランダ。
今日は天気もいいので、外でティータイムをする事にしたのだ。時折、クロの視線が気になるが、無視をする事にする。


パラソル付きのテーブルセット。クロにより、その上に紅茶やお茶菓子がセットされていく。


うらたぬきは先程から私を探るような視線ばかりだ。バレていないと思ってるのだろうか。
まあ、今からは腹の探り合いだが。




「どうぞ」


『ありがとう、クロ』


「ありがとうございます」




彼はクロに笑顔を向け、紅茶を手に取る。そして、私が口を付けたのを確認して、口をつける。
私は微笑みながら先手をうった。




『今考えてみたら、私、あなたの名前ぐらいしか知らないのよ。他の彼らもね。だから、あなた達の事を教えてくれない?』


「俺達の事⋯⋯ですか。うーん、そうですね。じゃあ、まず何が聞きたいですか?」


『そうね⋯⋯。私の護衛の前は何の仕事をしてたの?』


「基本的には、そらるさんとまふまふさんの下で色々な事をしてました。例えば、情報収集だったり、裏切り者の始末だったり」


『なら、かなり信頼されていたのね。彼らが私の事を任せるくらいだし。誰が何の仕事が得意とかはあるの?』


「俺は計画を立てる事が多いですね。センラは情報収集。志麻と坂田が戦闘担当です」


『なら、センラはお喋りが上手そうね』


「ええ。あいつと話すのは楽しいですよ。なら、センラの事を詳しく話しましょうか?」


『そうね、初めはセンラの事をお願いするわ。あなたも含めて、全員の事を教えて』


「もちろんです」


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