第2章 わん!
蒼生「真白! 一緒に学校行くよ!」
『はーい!』
もうそんな時間か。
部屋で寛いでいると蒼生兄からお呼びがかかり、私は読んでいた携帯小説をブラウザバックし、一階に降りて玄関に向かう。
するとそこには学生服に身を包んだ蒼生兄、茅兄、満が待っていた。
私はちゃんと制服着てから皆で朝食を取るけど、戌里兄以外はスウェットで朝食を取るから、制服姿は引き締まってかっこよく見える。
蒼生「ん? どうしたのそんなに見つめて」
やっぱり学校の皆がきゃーきゃー言うのがわかるよ。
この時だけね。
『茅兄、口にチョコついてるよ?」
茅「んなわけあるかいな……ってほんまや!」
満「はぁ、呆れた」
蒼生「同感。まっ皆揃ったし行こうか。戌里兄、理央兄、僕たちは先に行くよー」
戌里「行ってらっしゃい」
理央「気をつけろよ」
リビングから聞こえたその合図で
茅「ほな」
『行って来ます』
満「行って来ます」
私たち、高校組みは家を出る。