• テキストサイズ

私の兄弟は変態です!

第2章 わん!



蒼生「この味、ほんと真白は料理上手だね!」
茅「せやなぁ料理から愛情が伝わるで」

ふと満を挟む蒼生兄と、茅兄は言う。
それが向かい側サイド。

私サイドは私を挟むように理央兄、戌里兄が座っている。

つまり

蒼、満、茅
理、私、戌

だ。これはずっと固定で変わらない。


理央「愛情がわかんのかよ」ボソ
『あはは、もう親の代わりにずっと作ってるからね、料理スキルが上がった気がするよ』
戌里「偉いね。真白は良いお嫁さんになるよ」


その瞬間、戌里兄と私以外の動きが止まる。

え?


満「真白がお嫁さんねー」
茅「あかん!想像しただけで未来の旦那さんを殴ってもうたわ!」

茅兄は妄想で何をしてるんだ!?

私は食パン越しに訝しげに茅兄を見た。


蒼生「でも、真白は僕と結婚するって言ったもんねー?」
『え、なんか怖いよ? 蒼生兄』
理央「おい蒼生、お前の愛情は負荷が重いんだよ」

満「圧がかかってるからね」
茅「まぁしゃないわ、蒼生は一番のシスコンやからな」
戌里「あはは。真白は大変だ」


そんな皆の批判の声にえーっと項垂れる蒼生兄だが、美味しそうに食パンをかじる。

ま、なんだかんだ皆仲良しだからね。

団欒のなかで、私は食パンを学校に送れぬよう口に放り詰めた。


『はい、これでラストの食器だよ」
理央「おう、ありがとな」


あれから食事を終えた私たちは学校に行くまで、それぞれの時間に入る。

そんななか、私はローテーブルから食器を運んでは皿洗い担当の理央兄の元に食器を運ぶ手伝いをしていた。


理央「しかし最近、皆良く食べるな」

/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp