第4章 すりー!
『きゃっ!?』
「おっとー、もう逃げられないよ?」
ホストみたいな髪型をさせる男子生徒が私を後ろから羽交い締めしてきた。
私の脇から肩に掛けて腕を回されてるから、抵抗しようと左右に捩れば胸だけが揺さぶれてる感じになる。
なにこれ、恥ずっ!?////
「可愛いのに胸でかいとか最高じゃん!」
美浜「乳揺らして誘惑とは。見た目とは裏腹だな」
『っ! てか、何でこんな事するんですか!?』
美浜「 頼まれたからだよ」
頼まれた?
私と美浜先輩の距離はもう1メートルもない。
美浜「高遠莉乃から、お前を汚して欲しいってな」
『ーーーー』
そう告げる美浜先輩の顔は、皮肉な笑みを浮かべた。
「てか早くやっちゃおうよ!美浜!」
美浜「ああ、お前はもう俺たちから逃げられない。だから大人しくしてな」
「楽しませろよ、雌豚」
『なーーん!?』
不意に塞がれた唇。
どうやら、後ろにいる人物が手のひらで私の口を封じたらしい。
私の前には美浜先輩がいて、
後ろにはホスト野郎
そして私の太腿を撫でるのは、口の悪い変態野郎。
まずいよ、まずいよこんな状況!
誰かに見られたりなんかしたらーー
「こんな状況見たらあいつ、発狂すんじゃね?」
「楽しみだな」
美浜「もっと乱れさせてやるよ」