第4章 すりー!
『え、瑞希?』
瑞希「行ったらお前はどうなる? 危な過ぎてとてもじゃないけど行かせられない」
祭「そうだよ! だからここに」
2人は心配そうに私を見てる。
でも私はーー
『うん、でも私を行かせて欲しい。私が行かなきゃダメだから』
無言の圧力。
2人はそれ以上何も言わず、瑞希は私の腕を離してくれた。
瑞希「全くお前って奴は。何に巻き込まれたかはわからないけど、危なくなったら俺を呼べよ」
『瑞希ーーうん、ありがとう』
心配してくれてるのはよくわかってる。
でも、私は逃げたくないし、誰かを危険に晒したくない。
だから2人ともありがとう。
その言葉を胸に、私は教室を出て屋上に向かった。