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私の兄弟は変態です!

第3章 とぅー!




▽▲▽▲▽


蒼生「で、パンダ事件が起きたんだよねー」

戌里「なるほどね、茅は寝ると本当に何されても起きないからね」

蒼生「だって水掛けても起きないくらいだもんなー!」

戌里「うん、寝てる人に水を掛けるのはやめようね?」


なんて話を咲かしている横、私は何気なく壁に立て掛けられている時計に目をやった。


『おっと、もう18時だ。皆帰って来るしご飯作らなきゃ』

蒼生「え、もうそんな時間かー」


時刻は18時。
部活が終わった茅兄、満が帰って来る時間だ。

理央兄はバイトだから20時頃の帰宅になっちゃうんだけどね。

とりあえず私は空になったティーカップを流し台に運ぶと冷蔵庫を確認する。

そして私は気付くんだ。


茅兄、蒼生兄の野菜嫌いについて何もしていないという事に。


ま、いずれ克服してもらえばいいか。


戌里「真白。今日は風呂掃除も終わってるし、手が空いてるから手伝うよ」
『ありがとう戌里兄』


ふと冷蔵庫から食材を取り出していると、腕まくりをしながら戌里兄が現れた。


蒼生「あ、僕も手伝う!」

『え? 蒼生兄は』

戌里「蒼生は洗濯物取り込む当番でしょ?」

蒼生「えーー! 僕も真白と料理作りたかったのにー!」


なんて言いながらちゃんと洗濯物を取り込む為、屋上に向かう蒼生兄。私と戌里兄は目を合わせて笑った。


戌里「今日の家庭科の授業はどうだったの?」


手分けしながら夕食を作っていると、フライパンの中を菜箸でかき混ぜながら戌里兄が聞いてきた。私は包丁で鶏肉を切りながら口を開く。


『クスッもちろん楽しかったよ。今日はハヤシカレー作ったの』

戌里「ハヤシカレーか。先生に良い評価もらえた?」

『厳しい先生なのにちゃんと星3つももらえました!』



そう言って、ニカッと笑いながら戌里兄を見れば、彼もまたニコッと笑ってくれる。


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