第2章 わん!
祭「抱え込むのは身体にも悪いからね」
瑞希「そうだな。ま、拳の喧嘩の時は俺を呼べよ? 必ず助けるからな!」
ショートカットの茶髪に橙色の綺麗な瞳を持つ女の子、祭と
黒髮の短髪に青い瞳を持つ爽やかな青年、瑞希。
私たちは同じ班で仲良くなったが、今じゃ私がよくつるむ二人だ。
そして尚且つ、私の大切な人に成り代わろうとしている。
本当、二人に出会えて良かったと思う。
笑いながら私を見る二人に、私も笑顔になり笑った。
『二人ともありがとう』
二人がいるなら、私は頑張れるよ。
祭「やっぱり真白は笑顔が一番だな。」
瑞希「あ、ああ////」
『ん、何で瑞希は顔が赤いの?』
何故か私を見たまま顔を赤く染める瑞希。
それに思わず口が出る。
瑞希「は? え、はぁえ?////」
祭「ははーん、さては真白にほの字か?」
瑞希「馬鹿!ち、ちげーよ!//// ほら、早くハヤシカレー作るぞ」
祭「ふへへ、ほいほい」
ほの字?
祭はニヤニヤしながら瑞希を見るが、そんな彼は野菜の盛り付けに取り掛かる。
はて、今のは?
祭「ま、真白には兄弟様がいるから大丈夫か」
瑞希「喧嘩となったら弱っちい気もするけどな」
祭「わかんないよー、めっちゃ強いかも」
瑞希「ふーん」
えっと、そもそもその兄弟が原因なんですけどね。
そして私たちは、協力してハヤシカレーを作り上げ、その出来は先生から星3つを頂きました。