第11章 つくばねの… 〔三日月宗近/R18〕
雅は蕩けた表情で、昔のように俺だけを見ている。
そうだ、俺だけを見るのだ、俺以外をその瞳に映して欲しくないのだ。
醜い感情が奥底からいくつも沸き上がってき、俺は顔を左右に振ってそれらを振り払う。
そして雅と二人の高みへ昇る事に集中する。
「むね…ちか…なんか…へん…こわいよ…」
絶頂を迎えるのを怖がる雅に、俺は口付ける。
「なに、何も怖い事はない。俺に全てを預けて信じるが良い」
泣きそうな顔で頷く雅に、俺は片手で雅の乳房を掴んだまま雅を絶頂させる。
「あ…あぁ…うん…ぅ…」
背中をのけ反らせぎゅうぎゅうに俺を締め付ける雅のからだは、その絶頂から解き放たれからだを弛緩させる。
息を荒くする雅に俺は言う。
「どうだ、イッた感想は?なかなか気持ち良いものだろう?」
息を浅く吐きながら赤くなる雅は、俺には可愛くてしかたない。
「宗近の…ばかっ…恥ずかし…い…」
ああ、俺も限界のようだ。
「動くぞ。俺もそろそろ限界だ」
「あ…待っ…て…」