第11章 つくばねの… 〔三日月宗近/R18〕
「あの堅さではまだだろう。俺がちょっと腰のあたりを触れただけで、からだを強張らせたからな」
「いつの間にそんな事を…」
「はは、だからほんのちょっとだよ。でも全身で強張ったからな、ああ、まだおとこを知らないんだなと思ったんだよ」
「清光はちゃんと導けるかねぇ」
「出来るだろ、以前の審神者だった娘の相手になっていた事あるし」
「そんな事あったっけ」
「あー、知らないか。清光は審神者になったおんなに好かれて、初めての相手になったものの清光自身も当時はおんなのからだがわかってなくて、相当苦労したらしい」
「そういうおまえは知ってるのか?」
「俺?まぁ知らない訳ではないな。俺も以前の主とずいぶんシタしな」
「…おんなが審神者になると、俺たちはその欲望の処理係になるって事?」
「ずいぶんひどい言い方だな。でもまぁ間違ってはいないし、おとこの審神者でもそういう性癖を持つものもいるから、おとこの相手をしたやつもいるぞ」
「俺たちってそういう処理係じゃないのに…」
「まぁ相手になってみればわかるさ。なかなか良いもんだぞ」
「そうかなぁ」
「清光じゃなくて俺たちも、主からその相手を言われるかもしれないのかな」
「主がおとこを知ったら、ね」