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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第49章 肥前、捻じれた世界へ行く 2 〔肥前忠広〕


「逃げろ!」

肥前が打刀と斬り結びながら叫ぶものの、囲まれたレオナたちは逃げられない。

「こいつらマジカルペン狙いなんだよな…」

レオナが効かないとわかっていてもマジカルペンを左手に持つ。

「無理っス、魔法は効かないっス」

ラギーが止めるもののレオナは魔法を発動させようとした。

その瞬間、上から稲妻のようなものが、レオナとレオナたちを囲んでいた遡行軍の間へ落ちた。

「…間に合った…にゃあ?」

稲妻が消えるとレオナたちの前に、また別な刀剣男士が立っていた。

「なんだぁ、ここ?」

その男士はきょろきょろと不思議そうな顔をして辺りを見渡し、肥前たちの姿を確認すると叫んだ。

「肥前!ここにいたのか…にゃっ!」

叫び終わる前に遡行軍に斬り付けられた南泉一文字は、それを避けると同時に刀を鞘から抜き、瞬時にその斬り付けた遡行軍を胴払いした。

ざしゅっという音と真二つになった遡行軍が血を吹き出させて消える。

肥前が「後ろのやつらを守れ!」と肥前が叫び、南泉は後ろをちらりと見た。

「あーそういうこと」

状況を理解した南泉は、レオナたちに襲いかかろうとした遡行軍を倒すと、肥前たちに向かって叫んだ。
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