第45章 ××しないと出られない部屋その4 〔南泉一文字/R18〕
「何て書いてあるにゃあ」
南泉が問うと主は顔を赤くしたまま「なんでもない…」と小さい声で答える。
これでは解決にならない、そして何を隠しているのか、と思った南泉は少し強めに主に言う。
「なんでもないじゃない。何てあったのか紙を見せて」
主は一瞬びくりとからだを震わせたものの、南泉の言葉に勝てずその紙を渡した。
南泉はそれを広げて見て、そして「何だ、これ…」と口元を片手で覆った。
『自慰しないと出られない部屋』と大き目の字で書いてあり、続けて少し小さくなった字で記載が有った。
『体重が軽いほうが自慰をすること。絶頂に至ること。ただし、絶頂に至るのは自慰でなくても構わない』
「どうみても主のほうが軽い…」
南泉はぼそりと呟く。
だから自慰をしなくてはならないのは主となる。
南泉は紙から主へと目線を移すと、その本人とばちりと目線が合い、主がついと逸らせる。
「やらないと…開かないんだよね…知ってるよ、これ。出された条件をクリアしないと部屋から出られないの。まさか自分に振りかかってくるとは思わなかったけれど…」
小さくあれこれ主は言い、見せられる南泉も困ったように言う。
「あれこれごたくはいらないけど…とにかく主にはこれをやってもらわにゃあ」
「…やらなきゃ…いけない…かな…」