第45章 ××しないと出られない部屋その4 〔南泉一文字/R18〕
正直やりたくない、と態度を濁す主に、南泉は少しむっとしながら言った。
「それが出来れば誰も苦労はしないにゃ。主には悪いがこれをやってもらうしかない」
そう言いながら南泉は内心興奮している。
普段、むしろ性を感じさせない主が、いったいどういう表情で自分を慰めるのか。
それに絶頂は自力でなくてもいいような書き方をしている、ということは、南泉が最終的に主に手を出しても良いという事だ。
早く、見たい、と南泉は少し荒くなった息を「はぁ」とため息のように紛らわせた。
「…うぅ…」
南泉に強く言われた主は、もう涙目になって何とか逃れられないか、その事だけを考えているようだった。
「さぁ、主、してもらおっか」
「…だ…だって…でも…」
「良いですにゃ、しなきゃ俺たち出られなくて、このままここでミイラになるだけにゃ。俺は刀に戻るだけだから良いけど、主は確実に死ぬにゃあ」
死ぬ、と言われて主は「うぅ…」と小さく泣く。
「…わかった…」
しばらくして腹をくくったのか、ちからを無くした主の声が南泉の耳に入った。
壁に背をつけて座ると主は服のファスナーをおろし、Tシャツの裾に手を入れて下着をずらした。
Tシャツ越しに乳房のふくらみがうっすらとわかり、南泉はその胸元を見てこくりと唾を呑む。