第42章 秋霖 〔鶯丸/R18〕
俺はそう言って下着を脱がせると、雅が反射的に足にちからを入れて閉じようとする。
「閉じたら触れないな」
荒くなった息遣いだけが聞こえる部屋の中で、「んっ」「ああっ」と時折喘ぐ雅の声が目立つ。
赤黒くぬらついて猛るものが雅の中をみにくい音をたてて出たり入ったりし、それに合わせて中で雅が俺を締め付ける。
その形に合わせてぴったりとはまる中はとても気持ちが良く、すぐ欲を放ちたくなるよう。
「雅の中…きもち、よすぎだな…」
俺は腰を動かしながらやっとの思いで言うと、雅は俺にしがみつきながらあえぎつつ返してくる。
「あんっ…わた、し…も…いぃ…」
いつもの清楚な姿とは違う甘い声と蕩けた表情の雅の様子に、ぞくりと全身が粟立ったのに気付く。
「…雅がそんなに悪女だとは思わなかったな…」
俺を煽って悪い子だ、と意味をこめて揶揄するように言うと、あえぎながら違うと返ってくる。
「…な…あく、じょ…じゃ…ない…っ」
俺を翻弄しているのだ、立派に悪女じゃないか。
俺は腰を揺らしつつ小さく笑うと、がっしりと雅の腰を掴み直し、揺さぶりを今より激しくする。
ずちゅ、というひどい水音が響き、全身を突っ張らせた雅が絶頂に駆けのぼる。