第42章 秋霖 〔鶯丸/R18〕
「あっ…あ…だっめぇ…」
締め付けられた俺のものが刺激され、放ちたくなる欲望を覚え大きく腰を前後に動かし放つと、どくどくと精を送り込む。
ゆるやかに腰を動かし全てを奥へと押し込むと、ゆっくりと雅の腰をおろし自分のものを引き抜くと、とろりと白い欲が流れてきた。
息を荒く吐く雅の額に軽く口付けると雅は微笑む。
「…大丈夫か?」
「うん…鶯丸さんも…おとこ…なんだね…」
「どういうこと?」
雅の着衣を簡単に整えてやるとそんな事を言ってきたので、俺はぴんと人差し指で額を突ついた。
「…ん…だって…今の…きもち、よかった…から…」
そういうことを言って、また、俺を煽る。
雨が止む気配は無く、今日はまだこのまま降るのだろう。
音も無い雨に、しんと静まる本丸は、雨が音すらも吸い込んでしまうのだろうか。
夜明けまでまだ時も有るし、俺をおとこだと言った口を後悔させてやろうか。
俺はとろりとした眼差しを向ける雅に口付けして、笑みを浮かべる。
「雨は止まないし、朝になるまでまだ時間が有る。もう少し付き合ってもらおうか」
途端、雅は赤面するが、俺の動きに一気に呑まれて押し流される。
秋の雨が降り続くように、俺たちの秘め事も静かに吸い込まれていく。
<終>