第8章 交差しない、けれど愛する 〔一期一振/R18〕
「…ん…いちご…」
キスして唇を離した時に雅は一期の名前を呼ぶ。
「雅…いつも本当に綺麗ですね…」
たくしあげた服に下着もずらされ、露わになった胸を両手でくるくると撫で回される。
つんと中央のものが尖ってきて、一期の唇がそれに触れたそれだけで雅は吐息を漏らす。
「…ん、あぁ…」
「なんて可愛い声で啼くのですか…」
雅の喘ぐ声に一期は耳元で柔らかく囁く。
「み、み…だめ…」
顔を背ける雅に一期は反対に耳の中に舌を差し込み音をたてて舐める。
「あ…いや…やめ、て…」
からだごと艶めかしく揺らして耳への愛撫から離れようとするものの、一期がのしかかっているので思うように動けない。
「いち、ご…ほんと…やめて…だめ…」
震えるからだを何とかよじるものの、耳への愛撫に胸も揉まれ、喘ぐ声は止まらない。
「本当に…止めて…いいですか…?」
一期の声が色っぽく囁き、雅はその声に目を潤ませて一期を見上げる。
「いや…だめ…やめ、ない、で…」