第41章 愛はこれから 〔大倶利伽羅/R18〕
私は目を大倶利伽羅さんと合わせたまま、この感情のやり場に嬉しすぎて困ってぼーっとしてしまう。
「…どうした」
私が硬直しているものだから、大倶利伽羅さんは問うてくる。
「あの…私…どうして良いのか…わかりません…」
「あ?」
「大倶利伽羅さんに好きって言われて、心の中がぼわって熱くて嬉しいんです。こんな事、他の人から好きって言われてもなった事が無いんですけど…」
正直に自分の心の事を伝えると、目を丸くしてから大倶利伽羅さんは私にキスした。
「あんた、気付かないのなら、本物の鈍感だな。それは俺の事が好きだから、だろう?」
今度は私が目をぱちくりさせ、大倶利伽羅さんの言葉を何度も心の中で繰り返す。
そっか…私、大倶利伽羅さんが本当に好きなんだ、あ、これって恋愛するってことかな?
そして今の状況に改めて気付いて慌ててしまう。
「あの、その、えっと…」
抱き締められていて、この後どうなるのか想像してしまう。
「えと、お…くり、から…さん?離して…もら、ても?」
状況はわかったからもう離してくれて良いです、のつもりで言ったのが、大倶利伽羅さんには違う意味でとられたらしい。
「何故だ。俺が抱きたいから抱いてる。離すつもりもない」
あれ?確か顕現した時、慣れあいたくないって答えたよね?