第41章 愛はこれから 〔大倶利伽羅/R18〕
「あの…えと…その…うう…」
またもや情けない声を出す私をじっと見つめる大倶利伽羅さんに、どうしよう、と思いながら横を向いて言ってしまう。
「すき…」
「あ?」
私のひとことにまゆをひそめる大倶利伽羅さん。
「すき…です…」
もうやけっぱちでもう一度同じ言葉を口から放つ。
無言のまま私を見つめる大倶利伽羅さんは、ちょっと間を置いて言った。
「俺の顔を見て、言え」
そんな、恥ずかしい、何かの罰ゲームですか、とパニックになりながら、目を大倶利伽羅さんと合わせる。
大倶利伽羅さんは真面目な顔をして私を見ていて、私はその目を見ながらとうとう震えながら同じ事を言う。
「すき…大倶利伽羅さんが…好き、です…」
言った途端、大倶利伽羅さんが私を抱き締めた。
「…は…え…」
状況が飲み込めない私に大倶利伽羅さんは言う。
「…ったく…あんた、本当に鈍感なんだな」
そんな事、言われた事無い…いや、清光くんから言われたな…