第41章 愛はこれから 〔大倶利伽羅/R18〕
大倶利伽羅さんがぴくりとこの言葉に反応し、私を抱き締めるちからが強くなり、明らかに不機嫌そうな低音で言う。
「…今、かわいいと言ったか?」
「…い、言ったよ…」
「大のおとこにかわいいとは…どういうことだ…」
むくりと大倶利伽羅さんがからだを起こすと、私の上にからだを被せてきた。
え、まさか…朝、だけど…
「俺にかわいいなんて言った罰だ…覚悟しろ」
大倶利伽羅さんの唇が私の唇に、手が私のからだを這い、私のからだの熱は上がってしまった。
こうなると大倶利伽羅さんのペースになって、私の中に大倶利伽羅さんが全てを放つまで、私たちの時は終わらなかった…
それからというもの、私は他の男士から誘われても全て断っている。
どうしてか自分でもわからないし、他の男士たちと同じように遊んだはずの大倶利伽羅さんを見ると、自然と顔がほてって目を合わせる事が出来なくなってしまった。
修行から帰ってきた光忠さんと遠征から帰ってきた鶴丸さんは、帰ってきた当初は「やっぱり伽羅ちゃんに手を出したね、主」「ったく俺というものがいながら油断も隙もありゃしない」とさんざん嫌味を言われてしまった。
けれど、すぐにそれも収まり、むしろ、何故か男士たちの視線が変化したような気が、する。
「なんか視線が違うような気がする」
清光くんに言うと、清光くんは驚いた表情を見せ、そして「へぇ、気付いてないんだ」と笑い出すので、私は何がどうしたのだろうと混乱するばかり。