第41章 愛はこれから 〔大倶利伽羅/R18〕
ついでに菓子も小皿に入れて出すと、大倶利伽羅さんは小さく「いただきます」と言って菓子を口にした。
ああ、可愛いなぁ、イケメンがお菓子食べてるよ…
うっとりとその様子を眺めていて、大倶利伽羅さんの口の横にクリームがちょっと付いてしまっているのに気が付く。
私は普段ならティッシュをとって拭いてあげるけれど、いたずら心が覗いて大倶利伽羅さんに声を掛けた。
「動かないで」
「あ?」
私は身を乗り出し顔を近付けると、ぺろりと舌で口の横のクリームを舐めた。
「…おい!」
驚いた大倶利伽羅さんの声がすぐ横から聞こえる。
私はそのまま目線を横にずらして、大倶利伽羅さんに言った。
「口の横にクリームついてたよ」
「…っ…」
大倶利伽羅さんがちぃっと小さく舌打ちした、と、思った途端、私はその場で畳に転がされていた。
突然変わった視界に目をぱちくりさせると、上から大倶利伽羅さんの少し怒ったような顔が覗き込む。
「あんた…何したか、わかってるのか…?」
そう言われても、えっと、口の横のクリームを舐めたんですけど?